よくある質問

(Dr. Ida Rolf Institute® FAQ より転載)過去、ロルフィング®は一般的に「痛い」というイメージがありました。 この認識は、ロルフィング®が世の中に普及し始めた初期のセッションに対して誇張されたイメージによって確立されました。 当時は、繊細さよりも刺激の強さが重視される傾向があり、それは1960年代後半〜1970年代初頭にアメリカで広く一般的だった、感情面に強く働きかけるタイプのセラピーのトレンドでもありました。「ロルフィング®が痛い」というイメージは、アイダ・ロルフ博士が生徒たちに「もっと“深く”働きかけなさい」と注意していたという、よく引用される逸話にも起因しているでしょう。どうやら当時の生徒たちの多くが、博士にもっと“強く”圧をかけるよう注意された、と解釈したようです。 現在、私たちは、「深く働きかける」のは必ずしも「物理的に強く働きかける」という意味ではない、と認識しています。ロルフィング®を受けたときの感じ方は、その人が持つ条件(例えば身体的トラウマの度合いや筋膜のよじれをかかえてきた期間など)によって異なります。筋膜のよじれを長期間かかえていると、その部分を補うため、身体のより広範囲に頑固なクセがつき、それを解消するには持続的な圧が必要な場合があります。また、損傷や緊張のある箇所に感情がどの程度かわっているか、という問題もあります。 アイダ・ロルフ博士によると、癒しが起こる過程で、深いレベルで封印されていた感情的なトラウマや記憶が表面化し、それを痛みとして感じることがあります。博士はまた、深いレベルでのタッチは、一時的に痛みを呼び起こすことがあるが、それは癒しと変容をもたらす契機である、とも述べています。 しかしながら、実際の痛みの感じ方や度合いは人それぞれであり、それと同様に、変化を起こすのに必要だと感じる刺激の度合いやタッチの質も、プラクティショナー(ロルファー)によって異なります。 これからロルフィング®を受けようと考えている方は、複数のロルファーに質問したり、体験セッションなどを通じて彼らのタッチを感じ、それがあなたにどう影響するかを味わってから判断するのもよいでしょう。 一般に、ロルフィングを受ける方々の多くは、圧による刺激は一時的で、一瞬の痛みもすぐに薄らぎ、気づけば長年の制限に深く変容的な安らぎが与えられたと感じることが多いようです。(※感じ方には個人差あります) ドイツ・ミュンヘンのAdvanced Rolfer™であるPeter Schwindはこう述べています。 ロルフィング®の技法は、幅広いスタイルのタッチに習熟し、どんな場面でより軽い刺激、またはより強い刺激が必要とされているかを知ることだロルファーは絶えずクライアントとコミュニケーションをとりながら、刺激の強さを調整していきます。これは、凝り固まった組織を解きほぐして全身に再度なじませていく過程で、クライアントが一時的に不快感を感じた場合に大きな意味を持ちます。 ※痛みに関する考え方は、各ロルファーのウェブサイトでも紹介されていますので興味ある人はそれらも参考にしてください。
10シリーズの途中でも、ロルファーを替えることはできます。ロルファーを替えたいと思う動機は人によってさまざまです。10シリーズに期待していたものとロルファーが目指しているものが合わない、と感じる場合もあるかもしれません。また、ロルフィングの手法そのものが想像していたものとは違った、と感じる場合もあるでしょう。 日本ロルフィング協会所属のロルファーはDr. Ida Rolf Institute®が定める倫理規定に準じ、10シリーズ中止の申し出の受け入れも含めて、常にクライアントの意思を尊重することが義務づけられています。 10シリーズは、各ロルファーの方針とクライアントとの進行状況によって組み立てていくため、シリーズが進むほど、そのまま後任のロルファーが引き継ぐのが難しくなる場合があります。ロルファーを変更する場合は、できるだけ早く決断し、申し出るのが望ましいでしょう。 あなたがロルファーを替えたいなら、まずは担当ロルファーにその気持ちを打ち明けてみてください。何らかの解決法が見つかるかもしれません。また、実際にロルファーを替えた後のセッションを、納得いくものにする助けとなるかもしれません。
いざロルフィングを受けようと思われたとき、次に迷われるのは「ロルファー選び」かも知れません。「ロルファーの選び方」として、資格の有無以外に、通いやすさ、場所、金額、ロルファーとの相性など、いろいろなポイントから考慮できます。10回通うにあって費用面が気になる方もいれば、そうでない方もいます。この際、ロルファーの資格(Advanced Rolfer™やRolf Movement®)や経験年数も参考になりますが、それらはロルファーとしての優劣を決定づけるものではありません。資格の有無や経歴年数に関わらず、ロルファーにはそれぞれ異なる経歴・背景・技術があり、ロルフィングのスタイルや考え方などにも十人十色の個性があります。検討段階で事前にそれを把握することは難しいですが、各ロルファーのウェブサイトを見たり、体験セッションなどのメニューを用意しているロルファーであれば一度受けに行ったり、電話やメールで相談してみたり、感触を確かめてみるのも1つの手かもしれません。いずれの場合も、まずは「この人なら身体を任せられそう」という感覚が大切です。
養成コースに入る前に、ご自身がロルフィング®を受けていることが必須条件となります。 ロルフィング®10 シリーズはお受けになりましたか? ※海外トレーニングと日本トレーニングでは、コース参加の必須条件が異なる場合があります。ご自身で常に最新情報を入手するよう心掛けてください。
Phase1 が 218 時間、Phase2 が 244 時間、Phase3 が 269 時間です。いずれのコースも平日の昼間に授業が行われ、1 つのフェーズは約 8 週間かかります。 ※履修規定は、米国 Dr. Ida Rolf Institute® の協議により随時変更されることがあります。検討中の方は www.rolf.org で最新情報を確認してください。
日本でのロルファー養成コースは過去に、東京・京都・横浜で開催されました。また企画から開催まで1年以上の準備期間が必要なため、不定期に行われてきました。日本の最新情報については、協会の「ニュース」コーナーrolfing.or.jp/newsをご覧ください。一方、日本開催トレーニングを逃された方、あるいは英語に不自由のない方は世界各国で養成コースが開かれていますので、海外トレーニングも視野に入れてみてはいかがでしょうか?詳しくは海外の協会サイトをご覧ください。
Phase1~3 を全て受講すると、授業料だけで$14,755~$16,800 です(2008 年 5 月現在)。 その他テキストや諸費用を合わせると、Phase1~3 の全課程修了までに日本円で総額 250 万円程度が必要と思われますが、開催状況により変動しますので都度ご確認ください。なお、遠方よりトレーニングに参加される方は、別途滞在費などもご予算に含めてお考えください。 ※日本開催トレーニングの金額設定は、海外トレーニングと異なります。総じて海外で受講されるよりも高額であることが多いです。 またロルファー資格取得後に開業をお考えの方は、トレーニング受講前~期間中に、並行して開業~事業運営の計画(特に資金繰り)についても配慮されることをお勧めします。
日本ロルフィング協会、および米国 Dr. Ida Rolf Institute® では、ロルファー認定資格取得後の就職斡旋は行っていません。認定ロルファーとなった後は当協会またはその他活動する地域の協会に所属し、各自で開業活動や運営をしていきます。当協会や世界各地のロルファー養成機関では、開業後の事業運営に関して一斉関与しておりません。
現時点で、日本ロルフィング協会としての公式なものは、本サイトまたは米国 Dr. Ida Rolf Institute® (DIRI)のサイトのみとなります。活動している各ロルファーのウェブサイトからも、多くの情報が得られることでしょう。 各ロルファーのウェブサイトは、認定ロルファー一覧ページから確認できます。 参考文献などは、英語で書かれたものがほとんどです。英語が苦手な方はつい日本語で書かれた情報のみに頼りがちですが、幅広い情報を得たいのでしたら、さまざまな方面からの資料に触れることも推奨します。