ロルフィングとは何ですか?

重力との調和をゴールに、筋膜を始めとした結合組織に働きかけて、身体を統合するボディワークです。

「重力の調和をゴールに・・・」とても難しい表現を使っていますが、ロルフィングは癒しのセラピーや治療法とよく比較されます。
実際にロルフィングを受けていく中で、リラックスする・落ち着くといった癒しの効果、痛みや不具合・カラダのバランスを改善する、写真のようにO脚が直る、姿勢が良くなるといった治療的な効果が伴います。
しかしロルフィングは、癒すこと、治すこと・治ることを目的としていません。これら効果は、結果的に後からついて来る副産物です。
では、癒すヒーリングでもなければ、治す治療行為でもない、ロルフィングとは?
それは実際に自分のカラダを通して感じ、考え、自分を育んでいく、「自己教育、自己成長」というストーリーです。
とても抽象的な説明ですが、このページを読んでいただければ、ロルフィングのことは概ね理解出来ると思います。

自己教育、自己成長とは?

ロルフィングのゴールが癒す・癒される、治す・治療でなく、その先の「自己教育・自己成長」にあるとはどういうことでしょうか?
その1つに、「カラダが出すサインに気づける自分になる」ことがあげられます。実はカラダは常に、あなた自身へ大切なサインを送り続けています。バランスを崩したカラダはその状態が決して悪いものではなく、サインは今置かれた状態の中で、生き抜くために適応した術なので、カラダはそのサインをバランスを崩す前から送り続けているのです。
しかし、その適応するのにも限度があります。もう適応できる許容範囲を超えたとき、「もう無理です・・気づいてください!」というのが痛みやカラダの症状となってあらわれるのです。
この「もう無理」という限度を超えた時のサインが来て、ようやく初めて何か対策をとろうとするのが一般的です(治療や施術)。しかし、カラダはこの「もう無理」のサインの前には必ず、「これは普通と違うよ、このまま行くと対応できなくなるよ」のサインを出しているのです。
このサインに気づけるようになれば、体調不良などを未然に防ぐことができます。「気づける→未然に防ぐ」のサイクルが回りだす自分になるよう教育するのが「自己教育」です。
その感度を更に上げる、自分で治癒する術を知ることが「自己成長」となります。このようにロルフィングの目的は、癒す・癒される、治す・治療といった応急処置ではなく、施術とセッションを通じて、自分自身のカラダを根本的に見直す教育と、気づく感度を上げる成長させることです。

ロルフィングは10のセッションからできています。

ロルフィングは10セッション(施術とカウンセリング)から構成されています。
1回の施術でも効果は表れますが、前述の「自己教育、自己成長」を目的に、
しっかりとプログラムが組まれています。

  • セッション1

    自由な呼吸

  • セッション2

    大地に根付いた足

  • セッション3

    大地に根付いた足

  • セッション4

    脚の内側・骨盤底

  • セッション5

    腹部の空間の確立

  • セッション6

    背骨・仙骨の自由な動き

  • セッション7

    首・頭の解放

  • セッション8/9

    上半身あるいは下半身のつながりと統合

  • セッション10

    全身の統合

ロルフィングはなぜセッションが
10もあるのですか?

◯10セッションは、実にうまく設計されたシステム

ングなぜ10回も受けないといけないんですか?」こんな質問をよく受けます。
また、ロルファー(施術者)も一度は10回より短くできるかな?と思ったことがあります。
しかし実際に数多くのクライアントさん(施術を受ける人)の成長を目の当たりにし、私たちロルファーが感じるのは、アイダ・ロルフ博士(ロルフィングの創始者)が提唱する10セッションは、本当によくできたシステムだということです。ロルフィングは1セッションごと、完結したショートストーリーとなっています。そして10セッションすべて終了すると、1話完結のストーリーが、実は連続されていた壮大な物語へと変わります。
例えばコース料理で10品のうちのどの1品にも、それぞれの美味しさがあります。しかし10品でコース全体に託された料理人の思い、またその料理の文化を味わうことができます。
ロルフィング同様に、1セッションごとに完結し、10セッション全体として深く広い効果を得られるよう設計されています。

◯10セッションのレシピがあるから、必ず結果がでるスゴさ

ロルフィングトレーニング終了したばかりの新米ロルファーが施術しても、必ず結果が伴います。もちろん、ベテランと新人の経験にもとづく差はあります。しかし、 10セッションには経験をカバーしうるという優れたレシピがあるからなせる業なのです。
自分がロルファーになってから、ロルファー養成のトレーニングを目の当たりすると必ず感じる、驚きの一言です。
また料理の例えですが、このレシピがあるから行くべき方向性が保たれます。
にんじん・たまねぎ・肉、と材料は似ていてもカレーのレシピではカレーになります。カレーを知らない人でも、肉じゃがには行かないように、10セッションというレシピはなってるんですね。

ロルフィングの特長

  • 筋膜へのアプローチ

    ロルフィング®・ストラクチュラル・インテグレーションは、筋膜系 (筋肉と、筋肉や身体中のあらゆるものを包み込み、互いに入り組んだ結合組織である「筋膜」で構成される器官システム)に働きかける事により、優れた結果を生み出します。

  • 重力がセラピスト

    ロルフィングにおいては、バランスを回復・向上させていく主役はあなた自身です。ロルファーはそのプロセスを手助けするガイドであり、セラピスト(治療家)ではありません。あなた自身が重力との調和を取り戻していく中で、すべての変化が訪れます。「重力こそがセラピスト」なのです。

  • 日常生活の改善

    ロルフィング®の主な目的は体の部位を不必要な緊張から解放したうえで、身体全体に統合すること。クライアントはより一層からだを自由に楽に動かすことができるようになります。ロルフ・ムーブメント™はそれを踏まえた上で、新しく解放された体を日常生活の中でどのように動かすか、ということに主眼をおいています。

  • お子様から高齢者、
    スポーツ選手まで

    ロルフィングはやり方や手順、刺激の強さ、特定の部位やテクニックなどが決まっているマニュアルのある施術ではありません。そのため個々人の体と目的に合わせることが出来ます。世界中、様々な人がロルフィングを受けています。

  • カラダはひとつ。
    各部位のネットワーク

    ロルフィング®・ストラクチュラル・インテグレーションは、筋膜系 (筋肉と、筋肉や身体中のあらゆるものを包み込み、互いに入り組んだ結合組織である「筋膜」で構成される器官システム)に働きかける事により、優れた結果を生み出します。

  • 受けると変わるあなたの
    思考回路

    ロルフィングを受けて感じる力が高まれば、物事の受け止め方が変わり、様々な変化が起こります。それは体や動作だけでなく、感情や心理、精神的にも変化が起こることもあります。

1回のセッションのながれ

1 インタビュー

お名前や健康状態などを用紙に記入していただき、質疑応答。からだの悩みや状態を伺い、どう改善していけるか、ロルフィングで何ができるかなど相談していきます。

2 アナリシス(分析)

立っている状態での姿勢バランス、歩行や呼吸など動きのチェックをしていきます。(どこは悪いというのではなく、どこがどうなれば、より良いバランスや動きにつながるかを見ていきます)

3 ワーク

マッサージテーブルの上に横になっていただき、ロルファーが施術をしていきます。ロルファーが働きかけているところに意識を向けたり、呼吸を入れたり、動かしてもらったりします。

4 統合(まとめ)

マッサージテーブルからおりて、イスに座ったり、歩いたりしながら、このセッションでの変化がより体と日常に馴染みやすくなるようにまとめていきます。「ここをこう使うといい」「こういうところに意識を向けてみよう」
などのアドバイスや次回までのテーマなどをお伝えすることがあります。

ロルフィングを体験した人の声

もっと沢山の体験者の声

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